あやのん手帖

セレクトインテリアショップ「SHIOGAMA APARTMENT STYLE」のスタッフがつづるブログ。

 No.420 ウールのKチェア、本革のKチェア

こんばんは。
今朝、Kチェアの納品に伺いました。


カリモク60の中でも、あるルールがあるKチェアをお届けするためです。


それは、店頭でご覧頂いたKチェアそのものを、お渡しするという約束のKチェア。
なぜかというと、1点1点、まったく違うから。


2012年7月に発売された『カリモク60+カリモク ヴォルテライトブラウン』です。


また、一緒にお届けした『カリモク60+カリモク フラノベージュ』も、
1点ずつアームの「ブラックチェリー材」の木目が異なるKチェアです。



カリモク60+カリモク Kチェア2シーター フラノベージュ
カリモク60+カリモク Kチェア1シーター ヴォルテライトブラウン



光の射しこむ窓側に、フラノベージュのKチェア。
これから、ブラックチェリー材が使われたアームが、年月とともに深いアメ色に焼けていきます。

アーム内側に刻まれた、木の自然な証のひとつ。「入り皮」です。
木が生長しながら、キズついたりした時、それを治そうとしてできるのが「入り皮」です。
アメ色に焼けてきた時きっと、より愛着のもてる木目の模様です。


そしてとなりに並ぶ『Kチェア1シーター ヴォルテライトブラウン』

名前にもなっている「ヴォルテ」は、革につけられている名前です。


革を守ったり、仕上がりを均一にするために
革の加工の工程として使われることがある、
「表面を削る」「シワの型押しをする」「顔料を塗る」
そういった加工を一切せず、限りなく加工前の状態を再現している革が、ヴォルテです。
色は、表面に塗ったのではなく、加工の初期で染めたもの。(セミアニリン仕上げ)


そこで、革にもともとある、色ムラや傷なども、一切隠していません。
また、表面に塗膜がないため、水分・油分も、使ううちに染み、馴染みます。



ここは、普段から革のブーツなどのお手入れもされている、お父さん専用の席。
くつろいでいる時にも家族と近づける、キッチン側に。

つやつやです。
これからたくさん座って、何年も、何十年も座って、
ほかのどんな生地にも出せない、
...いえいえ、ほかのどんなヴォルテにも出せない、
1点だけの存在感、作り出してくださいね。


ありがとうございました。
お写真、たくさん撮らせていただき、ありがとうございます。
過ごした時間が刻まれて行くカリモク60Kチェア、末永くご愛用いただけましたら幸いです。


親友の家に似ていたせいか、長居してしまいたくなる温かい家でした。


SHIOGAMA APARTMENT STYLE シオガマアパートメントスタイル
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