あやのん手帖

セレクトインテリアショップ「SHIOGAMA APARTMENT STYLE」のスタッフがつづるブログ。

【生産終了しました】 No.311 解禁:本革ヴォルテに触りたい

【お知らせ】
こちらのブログで紹介の「Kチェア ヴォルテライトブラウン」
は2019年に生産終了いたしました。
店頭品、メーカー在庫、全て完売しています。
本革モデルは「Kチェア コールブラック」が新しく追加されました。


カリモク60、本革のKチェア発表、お知らせ解禁です。
その名も『カリモク60+カリモク Kチェア ヴォルテライトブラウン』


先月、カリモク家具本社にこのKチェアを見に行ってきました。



この色は、「アニリン仕上げ」という染料のみで革を仕上げる方法によるもの。
通気性があり、ムレないので、手のひらに吸い付くようにしっとりとしています。
ですが、表面を塗っていないため=外部からの影響(水分、油分、日光...)を受けやすくもあります。
また、色むらやキズといった、革の表情も隠していません。

ピンホール(虫食い)を撮ったつもりが、
今見ると、革のツヤ感ハリ感に「ゼイタクだなー」と思っちゃいます。


たくさん座りながら手のひらで触れながら、
またお手入れとして専用オイルを塗りながら、長く使うことでどんどんツヤが増していくそうです。
「皮→革」に加工をする際の加工を「なめし」と言いますが、
その工程に、金属の粉・植物の粉、両方を使っているから、
「やわらかくて、ハリがあり、ツヤが増していく」特徴の革ができています。
(これがカバン用なら、植物の粉のみを使いもっとハリのある硬い革にしたり、
服用なら、金属の粉を使い、やわらかくなじみの良い革にしたりするそうです。)



2シーターには、濃い色ムラが。
こんな風に、Kチェア自体に個体差があるため、店頭で現物を見て、
それそのものをご購入いただく、という販売方法を取ります。
ちなみに「2シーター1台→牛1頭分の革」なんです。



背面ももちろん、同じ革。
ただし、1シーターは二分割、2シーターは三分割で革をはぎあわせています。
この縫い目も革らしくて良いのですが、
表には、大きな一枚の革を取っていることが、どんなにスゴいことかと感じます。
そしてこの日は、『Volte ヴォルテ』を作っている革屋さんが来てくださっていました。
この方もまた...熱いです、激アツな方です。笑
おでこに汗がにじむほど、大迫力で『革とは』を語ってくれます!!!



アームには、ナラ材を使用。
「ナッツシェル」という塗装色をかけますが、
ナラ本来の木目が、じゅうぶんに見える塗装方法です。
これまでのカリモク60では、Dテーブル・Dチェアに、採用してきた樹種と塗装色です。



こちらが、カット前の牛革ヴォルテ。このサイズで0.5頭分です。
もともと牛の体の形だった皮を、平らに「なめし」ているから、
体のシワの跡、部位によって染めた時にできる色むら、焼印や傷跡も、
この状態だとより、よく見ることができます。


7/1(日)発表の価格、カタログ写真は、コチラ!http://www.sa-style.jp/freespace/item/1449


7/14(土)には、『カリモク60懇談会』を本革ヴォルテをテーマに開催します。
ヴォルテをなんと実際カットして、キーホルダーとブックマーカーを作ります!
手の中で育つヴォルテを手に入れられるのは、たぶんきっとこんな機会だけ!
革、好きッ!!な方、ぜひ参加お待ちしています。


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http://www.sa-style.jp/