あやのん手帖

セレクトインテリアショップ「SHIOGAMA APARTMENT STYLE」のスタッフがつづるブログ。

No.1129_WS1150はKチェアの前の名前

毎度お世話になります!

松永です∴

奥村米の奥村さんが差し入れてくれたピノに、ハートのピノが入っていました!



シオアパがメインで販売しているカリモク60。
実は、シオアパは名古屋で最初のカリモク60取扱店舗なんです。知ってましたか?
2003年7月のオープンからずっと、カリモク60を販売させてもらっています。


そんなカリモク60のメインはKチェア!

左のKチェアなんかおかしくない?という気持ちは今はしまっておいてください笑


毛が寝て白っぽくなったり、シワができたり、使う人の癖がよくわかるモケットグリーンは不動の人気です。
ツヤがあって、変化がなく、お手入れもしやすいスタンダードブラックも、かなり人気。
最近はアイボリーも人気上昇中です。



Kチェアは1962年に誕生して、今年で55歳。

ミシンテーブルや木箱などを作っていたカリモク(当時は刈谷木材工業株式会社)。

「下請けではなく自分たちでブランドを持ちたい!」
という強い思いから誕生したオリジナル家具の第一号が、Kチェアの原型(#1000)でした。
当時は応接セットとして販売され、事務所や応接室などで使われていました。


#1000を直線的なラインに改良にしたものが、WS1150です。
写真はシオアパにある1974年のカリモク家具のカタログから。
当時から見た目は全く変わりません。

#1000(WS1100)にちかいものを復刻したのが、以前カリモク60で販売されていた
タープグリーンのKチェアです。ステッチが無いタイプ。


上:#1000(途中で品番が変更)→WS1100
下:カリモク60 タープグリーン旧仕様


時代は流れて2002年、カリモクのいち家具WS1150が、カリモク60として再デビューします。
Kチェアって実ははじめっから今のようにKチェアと名前が付いていたわけではなく、ニックネームなんです。
発注をするときは、W36170BWとか、W36173QWとかで発注します。



そして現在も、みんなに愛されています。
カリモク60は今年で15周年です。
昨日もインテリア雑誌を読んでいたら、Kチェアのフラノベージュと、限定のデニム張地のKチェアが載っていました。


Kチェアって歴史もそうだし、他のことも色々知れば知るほどすごいじゃん!と思う椅子なんです。

もっと詳しく知ってみたい方は、是非シオアパにいる2人のカリモク60マイスターに聞いてみて下さい!




さて、さっきのKチェアなんかおかしくない?というところに戻って・・・

改めて、このKチェアなんか違う感じしますよね?


そう、これはWS1150時代のもの!
なので、2002年より前生まれ。
オークションとかではよく「オールドカリモク」って書かれています。



Kチェアの形はとどめていますが、さすがにバネが数か所折れていて、座り心地とか言ってられないレベルです。笑
今は不織布のシート裏ですが、今とは違う白い布で覆われていたのが分かります。



背面に、カタカナのカリモクシールが貼ってあります。
このブランドロゴは、カリモクの今のブランドロゴ(karimoku)の前に使われていたロゴで、1989年より前に使われていました。
なので、このWS1150君は1989年より前生まれ。


カリモク60事業部の山田郁二さんによると、70年代のものではないか?とのこと。


ロット番号などが付いていないので、さらに詳細にはわかりませんが、とにかく古いKチェア!
(もしこれ以上の見分け方法知っている人がいらっしゃいましたら、シオアパまで是非連絡ください!)


今回、このKチェアを2台譲り受けることができたので、
片方はそのまま、片方はシートパーツを注文して交換することにしました。
シート交換作業は、次のブログで!
No.1130_WS1150のシートを交換 - あやのん手帖